輸入住宅は地震に強い?2×4(ツーバイフォー)工法とは

公開日:2022/03/15   最終更新日:2022/03/28


輸入住宅のほとんどが2×4工法を採用しています。2×4工法は耐震性に優れているといわれており、海外ではメジャーな工法の1つです。そこで、今回は輸入住宅に広く採用されている工法や耐震性について解説していきます。輸入住宅を検討されている方はぜひ参考にしてください。

輸入住宅は耐震性が高い

輸入住宅は海外で生まれたデザインを採用しており、日本の戸建て住宅とは見た目はもちろん作り方や仕上げ方などが大きく異なります。そして、現在国内にある輸入住宅の多くがアメリカやカナダをはじめとする北米やスウェーデンやデンマークなどの北欧から輸入されています。

アメリカやカナダは地震が多い国であり、家づくりにおいて耐震性能が非常に重視されているのが特徴です。地震に強い家づくりを行うためにさまざまな研究、開発が繰り返されて、北米で2×4工法が採用されています。実際、日本国内では輸入住宅の耐震性が高いことが評価されており、輸入住宅を展開する企業が増えているといえるでしょう。

2×4(ツーバーフォー)工法とは

地震に強い家づくりのために北米では2×4工法が採用されています。木造住宅の場合、主に軸組み工法や2×4工法のどちらかが採用されることが一般的です。軸組み工法というのは日本の伝統的な工法であり、日本では最も多く採用されています。

そして、2×4工法というのは輸入住宅などに多く、近年は日本の工務店やハウスメーカーでも取り入れられつつあります。輸入住宅に採用されている2×4工法を理解するにはまず日本の代表的な工法を知る必要があるでしょう。日本の木造住宅のほとんどで軸組み工法が採用されています。

そもそも、軸組み工法というのは柱と梁を組み合わせて建てる方法であり、現存するお寺や神社も同様の方法で建てられています。柱と梁を組み合わせることで建物の骨格をつくり、そこに壁などを組み合わせていくイメージです。そのため、「木の線」で支える工法とも表現されることがあります。軸組み工法は木の線で骨格を作るため、開口が広く取りやすく自由度が高いのが特徴です。

一方、輸入住宅では代表的な2×4工法は2インチ×4インチの木材を使用して家の骨組みを作り、そこに壁や床、天井などを組み合わせて箱型の空間を作る方法です。木の線でつくる軸組み工法とは異なり、木材で骨組みを作ったあとに壁や床、屋根などのパネルを組み合わせて1つの箱型の空間をつくるのです。そして、箱型の空間を組み合わせて1つの家に仕上げていきます。

さらに、同じサイズの木材を組み合わせて家をつくるため、軸組み工法ほど自由度はありませんが、高度な技術を必要しないといメリットがあります。つまり、規格サイズの木材を組み合わせてつくっているので、職人の技術の差が出にくく、仕上がりが均一になるのが利点といえるでしょう。一般的に軸組み工法よりもコストが高くなるといわれていますが、実際は工期が短く済むので建築費用としてはそこまで大差が出ないことがほとんどです。

さらに、最近は工場で1つの箱を作り、トラックで輸送して現地で組み立てることも多くなってきており、軸組み工法よりも仕上がりの差が出にくいのが特徴といえるでしょう。また、工場で組み立てるため、雨などの影響を受けずに済むのもメリットといえます。

日本の住宅との耐震性の違い

日本の住宅との耐震性の違いでいえば、理論上2×4工法に軍配が上がります。というのも、日本の住宅は木の線で家支えるため、地震が発生したときに横揺れしやすいというデメリットがあります。

しかし、2×4工法の場合は1つの箱型の空間を組み合わせて造っているので、地震の揺れを6面に分散させることができます。天井と床、壁4面の合計6面で支えているので、地震が発生しても揺れを分散できるので大きな揺れを感じにくいというメリットがあります。

ただし、最近は軸組み工法であっても壁面に構造用合板を使用したり、制震ダンパーを採用したり、耐震性の強化が図られています。そのほか、免震構造に改良が加えられるなど、さまざまな対策が取られているのも事実です。そのため、工法の違いだけで耐震性の高さに優劣をつけることは非常に難しいといえるでしょう。

ただ、理論上は6面で支えているほうが力を分散させやすいため、耐震性が高いといわれています。実際、東日本大震災では、2×4工法で建てられた住宅の95%が地震後も居住するのに支障がなかったというデータがあります。さらに、新潟中越地震では全半壊の住宅がゼロだったのも印象的です。

そして、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災においても、96.8%が補修をしなくても居住可能な状態だったことがわかっています。これまでに日本で発生した大地震にも耐え抜いてきた実績があり、耐震性の高さが証明されているといえるでしょう。輸入住宅は海外らしいおしゃれなデザインや雰囲気を味わえるだけでなく、耐震性にも優れていることから日本国内で注目を集めています。

近年、輸入住宅を扱うハウスメーカーが増えており、全国各地で輸入住宅を建てられるようになってきました。デザイン性や快適性、そして耐震性にも優れている輸入住宅はこれからも広まっていくことが予想されます。

 

近年、注目を集めている輸入住宅は2×4工法が採用されています。日本の住宅に採用されている軸組み工法とは異なり、天井・床・壁の6面で支えているので耐震性にも優れています。輸入住宅は見た目やデザインはもちろん、快適性や耐震性にも多くの利点があり、今後も日本国内で浸透していくといえるでしょう。輸入住宅を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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