輸入住宅をローコストで建てるには?建築する際のポイントをご紹介!
せっかく注文住宅を建てるなら、海外風のオシャレな住宅にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、住宅に欠けられる費用には限界があるため、理想ばかりを追求することもできません。そこで本記事では、輸入住宅をローコストで建てる方法やポイントについて解説します。
輸入住宅の代表的なスタイル
輸入住宅と聞くとなんとなくおしゃれなイメージがあるものの、どのような住宅か詳しく知らないという方もいるでしょう。輸入住宅とは、海外の設計方法を取り入れた住宅のことを指します。住宅は、国や地域の文化、伝統、気候などが反映される存在です。森林が多く木材が手に入りやすかった日本は木造軸組み工法が主流でしたが、海外では国ごとに異なる設計方法が生み出されてきたのです。
なお、海外から丸ごと家を輸入するのはむずかしいため、建築資材やプランを海外から輸入して建てるのが輸入住宅の基本です。日本で手に入る建材や建具を使用し、一部の建材を海外から輸入する方法もあります。輸入住宅の代表的なスタイルといえば、一つはヨーロッパスタイルでしょう。木材や石材を用いたデザインが特徴ですが、その中でもさまざまなスタイルが存在します。
とくに日本で人気があるのは北欧スタイルでしょう。厳しい冬の寒さに耐えられるよう工夫された住宅で、快適性とデザイン性の高さが人気となっています。また、アメリカンスタイルも代表的な輸入住宅のスタイルです。アンティーク感が魅力のアメリカンカントリースタイルや、開放的な風通しや採光の取入れ方が特徴のカリフォルニアスタイルなどがあります。
輸入住宅を建てるにはお金がかかる?
一般的な住宅とは異なるぶん、建築費用が高くなるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。もちろん、海外にしかない建材や建具をふんだんに使用し、家具も輸入家具で揃えれば高額になるでしょう。デザインにこだわる場合は、坪単価100万円を超えるケースもあります。
しかし、輸入住宅を建てる方の多くは、坪単価50~80万円程度で家を完成させています。延べ床面積30坪の場合、1,500~2,400万円の建築費用になるため、一般的な注文住宅を建てる場合とほとんど変わらないといえるでしょう。
輸入住宅をローコストで建てる方法
注文住宅を建てるとなると、どうしても細部にまでこだわりたくなってしまうでしょう。しかし、こだわりが強すぎると簡単に費用がアップしてしまいます。注文住宅を建てるとなると予算が決まっているため、ローコストで建てるためのポイントを押さえておきましょう。
まず、外観のデザインをシンプルにするのがおすすめです。同じ延べ床面積の住宅でも、真四角の住宅と凹凸のある住宅では外壁に必要が建材の量が変わります。また、平屋は2階建ての住宅よりも基礎と屋根材が多く必要になります。建材の量を抑えることは、コストカットにつながるのです。なお、輸入住宅の場合、ほどよく国産建材を取り入れるのも費用カットになります。建材を輸入すると、その分輸送費がかかり、円安の時期に仕入れてしまうと想定より高くつくこともあります。
ため替の変動を受けないようにするためにも、妥協できるところは国産材を使用しましょう。また、輸入住宅を建てた実績のないハウスメーカーに依頼することはやめましょう。輸入住宅を得意としているメーカーは、工夫できるポイントを知っており、建築工数が多いためまとめて資材を仕入れられます。一棟しか輸入住宅を建てないとなると、建材の輸入コストも高くなってしまいます。
輸入住宅を建てるときのポイント
おしゃれな住宅を建てたい方に人気の輸入住宅ですが、ポイントを知って家づくりを進めていくことが大切です。輸入住宅は高額なイメージを持っている方が多いかもしれませんが、工夫次第では一般的な注文住宅と大差ない費用で建てられます。ただし、海外から輸入する建材ばかりを使用する、デザインにこだわりすぎてしまうとなると一気に費用がアップします。輸入住宅を建てる場合は、必ず叶えたいポイントと、妥協できるポイントを明確にしておきましょう。
なお、輸入住宅にこだわらない場合は、輸入住宅風のデザインにするのも選択肢の一つです。家族とじっくり相談し、住宅ローンの支払いと家づくり叶えたい理想のバランスがとれた家を完成させましょう。
輸入住宅は海外から建材を仕入れて家を建てるため、日本にはあまり見かけないおしゃれな印象の住宅を建てられるのが魅力です。そのため、オリジナリティを追求したい方や海外風のデザインが好きな方に適した住宅をいえます。ただし、細かな部分までこだわると、建築費用が高額になります。そこで費用を抑えて輸入住宅を建てるには、あらかじめポイントを押さえておく必要があります。妥協できるポイントは国産の建材を使用する、輸入住宅の家づくりが得意なメーカーに相談するなど工夫が挙げられるでしょう。