薪ストーブはおしゃれだけど…。設置前に知りたい意外な盲点!

公開日:2022/02/15   最終更新日:2021/11/17

寒い冬の時期、暖房にはさまざまな種類がありますが、おしゃれな薪ストーブに憧れる方も多いでしょう。しかし、実際に薪ストーブを使って生活をするというのは、とてもハードルの高いことなのです。今回の記事では、薪ストーブを使うためにどんな困難が待ち受けているのかを解説します。また、設置前に知りたい意外な盲点も紹介します。

薪の調達などランニングコストがかかる

まずは、ストーブを炊くための薪についてです。薪の調達は、インターネットでの購入や、ホームセンターで購入するなどの方法があります。また、木を自分で割って薪にする方法もあります。

ここで問題となるのが、薪ストーブで暖を取るにはかなりの量の薪が必要になるということです。もし薪ストーブを主暖房として使うのであれば、ざっくりとした計算でも年間約15万円~25万円のランニングコストがかかることになります。

今まで床暖房やエアコン、電気ストーブなどを一冬使った場合の電気代と比べてみてください。圧倒的に多い数字であることがわかります。

そして、自分で薪にする場合には想像しがたいほどの労力が必要となります。また、このときの薪の体積は一体どれぐらいになると思いますか?

1.5リットルのペットボトルが1ケース6本入りで販売されていますが、その箱が少なくとも500箱置けるスペースが必要になります。もちろん小分けにして買えばスペースは少なく済みますが、一度薪ストーブを炊いてあたたかい状態にするまでに想定以上の薪が必要となるため、たくさんのストックがないと燃やし続けることができなくなります。

しかし、薪が湿気てしまってはいけません。ランニングコストだけではなく、保管場所や保管方法についても悩むこととなります

煙や臭いでご近所さんに迷惑がかかることも

薪ストーブを使う上で、煙や臭いが出てしまうのも悩みの種です。安いストーブの機種であれば、煙は垂れ流しになります。周りに住民がまったくいないのであればご近所さんへの迷惑を考える必要はないかもしれませんが、日本で暮らしていく中で、ご近所さんがいない家庭というのはあまりないのではないでしょうか。

煙をできるだけ抑える機種を購入するとなると、その分本体価格が高くつきます。また、煙のでにくい機種は、あたたまりにくいというデメリットもあります。そのため、たくさんの薪を消費するので補充の手間もかかるうえ、ランニングコストも高くつきます。

そして、煙を抑える機能も、温度が一定以上にならないと作動しないため、冷えた状態のストーブで部屋があたたまりきるまでにはどうしても煙が出てしまうというのが現実です。

火がついて暖かくなるまでに時間がかかる

薪ストーブでは、火をつけてから部屋があたたまり始めるまでに、実に1時間はかかります。これは、火をつけてから何百キロもある鉄の箱のかたまりが時間をかけてあたたまってからでないと、部屋の空気まであたたまらないからです。

エアコンや電気ストーブでは、スイッチひとつで簡単に部屋をあたためることができますが、薪ストーブとなるとそうはいきません。また、薪ストーブの焚き付けは非常に技術のいることで、誰しもが1時間で部屋をあたためられる状況に持っていけるわけではありません。

そして、温度を変更したい場合もあると思いますが、薪ストーブでは自由自在に温度を変更できるわけではありません。薪の量をコントールすることになりますが、減らしすぎては火が消えてしまい、くべすぎると暑くなってしまいます。よっぽどの熱意がないと、薪ストーブを主暖房として使うのは難しいでしょう。

虫が嫌い・苦手な方は要注意

意外と盲点になりがちなのが、虫問題です。薪は木なので、当然中に虫がいます。そしてその虫が繁殖することが考えられます。使用する分の薪を室内に保管しておく家庭もあるでしょうが、その薪から虫が出てきてしまうのです。

虫の種類は、カメムシ、クモ、ハチ、アリ、ゴキブリなど。とくにカメムシが繁殖したときの臭いは相当ひどいもので、繁殖力の高いゴキブリを連れ込んでしまうと家中がゴキブリの巣窟となってしまいます。

虫に抵抗がない人でも、これを聞くとぞっとしてしまうのではないでしょうか。とくに虫が苦手な人にとっては、地獄のような恐ろしさでしょう。

虫だけではなく、木のくずなども部屋に散らばってしまうため、衛生的によいとはいえません。とくにペットやお子様のいる家庭では気を付けたい面です。

 

薪ストーブは、おしゃれで素敵ですが、その裏には想像を絶する労力や費用が隠れています。せっかく高い買い物をしたのに、オブジェとなってしまう家庭がとても多い理由がわかりますね。薪ストーブを本当に愛していて、それにまつわるさまざまな問題をまったく気にしないのであれば、導入してもよいでしょう。しかし、このような問題点について懸念材料があるのであれば、よく考えて購入するべきだといえます。

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